スマホ電子カルテのメリットデメリット

スマホ電子カルテのメリットは、院内でも持ち歩きがしやすい点が挙げられている。通常の電子カルテはノートパソコンやタブレットなどで持ち歩く必要があり、その大きさから持ち運びの際に手間がかかったり、ほかの荷物と一緒に異動する際に邪魔になってしまうことも少なくない。
それに対し、スマホ電子カルテであれば、ポケットなどに入れて簡単に持ち運びをすることができるため、仕事の邪魔になりにくいという点が大きな魅力だ。
また、入力時も音声認識システムを利用すれば、ノートパソコンやタブレットよりもスピーディに記入することができる。患者から目を離さずにカルテの入力ができるなど、従来の電子カルテのデメリットを払拭している部分も多い。

このようなメリットに対してスマホ電子カルテにもいくつかのデメリットがある。
例えば、スマホ電子カルテは電子カルテとしての機能は備えているものの、通話やナースコールなどのほかの機能を兼ね備えることができないものが多い。そのため、あくまでも電子カルテとしての機能しか使えないため、多様性がないところが今後の課題となっている。
また、スマホ電子カルテを理解していない患者からは、目の前でスマホをいじっていると認識される恐れもあり、患者が不信感を持ってしまう可能性もデメリットの一つだ。

そのほか、導入に関するコストが問題になる部分もあるため、スマホ電子カルテを導入する場合、メリットとデメリットをきちんと理解しておく必要がある。